アンカーボルト(基礎ボルト)
アンカーボルト(基礎ボルト)
・特徴・材質: JIS規格には「L形」「JA形」「LA形」などの形状があります。材質にはSS400、SR 235、SWRM 8~10が用いられます。
・用途(径による使い分け):
M10径(胴細): 小屋関係に使用。
M12径: 一般木造住宅関係に使用。
M16径以上: 鉄骨関係の建物の基礎に使用。
・寸法規格: ねじの呼び(M10〜M24)、長さ(150mm〜1000mm程度まで幅広く対応)などの規格が定められています
| 形状名称 | 構造・特徴 | 主な用途 |
|---|---|---|
| 両ねじ | ボルトの両端にねじが切られているストレート形状。 | 上下のナット固定、ダブルナット締結、プレート固定用。 |
| 片ねじ | 片側のみにねじが切られているストレート形状。 | 溶接固定や、異形鉄筋等との結合、特殊な埋め込み構造。 |
| JA形アンカー | 先端がリング状(ループ状)に丸めて成形されているタイプ。 | コンクリート内部での強い機械的噛み合い(引き抜き抵抗)を発揮。 |
| LA形アンカー | 先端が「S字/クランク状」に大きく曲げ加工されているタイプ。 | 定着長を確保しつつ、強い引き抜き力に対抗。 |
| L形アンカー | 先端が「L字」に90度折れ曲がっている最も一般的な基礎ボルト。 | 木造住宅の土台固定、鉄骨柱脚、機器基礎など幅広く使用。 |
| J形アンカー | 先端がフック状(J字)に丸く曲げ加工されているタイプ。 | L形同様、コンクリート固化後の抜け防止(アンカー効果)。 |
L形アンカーボルト
1. なぜL形が最も一般的なのか?
・高いコストパフォーマンスと施工性: 施工がシンプルで製造コストも抑えられるため、建築現場で最も普及しています。
・十分な引き抜き抵抗力: フック部(先端の曲げ加工)がコンクリート内部でしっかりと引っかかるため、木造住宅の土台固定や一般的な鉄骨柱脚に必要な固定力を十分に発揮します。
・標準規格の充実: JIS規格や各金物メーカーの標準ラインナップにおいて、ミリ径(M10〜M30)やインチ径(W3/8〜W1-1/8)ともに最も長さ・サイズのバリエーションが豊富に揃っています。
2. 他の形状との使い分け
L形が標準ですが、構造上の要求や施工条件に応じて以下のように使い分けられます。
・J形・JA形・LA形: L形よりもさらに強い引き抜き抵抗力が必要な場合や、定着効果を高めたい場合。
・Sアンカー・Yアンカー(異形鉄筋): 基礎の厚みが薄く埋め込み深さを深く取れない場所や、コンクリートとの付着強度を大幅に上げたい場合。
・両ねじ・ABR/ABMアンカー: 大型鉄骨建築物やプラント設備など、上下からの締め付け調整や超高耐力が求められる場合。
一般的な住宅建築や標準的な基礎工事であれば、「アンカーボルト=L形アンカー」と考えて問題ありません。
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