セルフタップアンカー・コンクリートビス各種
セルフタップアンカー(コンクリートビス)とは、プラスチックプラグや金属拡張アンカーなどの補助部品を使用せず、コンクリートやブロック、レンガなどの無機質系素材に直接ねじ込んで固定する「あと施工アンカー」です。
主な商品名として「タップコン」「ノンプラビス」「ビスアンカー」「ビスコン」「Pレスアンカー」「FAMCON(ファムコン)」などがあります。
1. 構造と仕組み
・高低二条ねじ構造: ねじ山に切り欠き(ノッチ)が入った「高いねじ山」と「低いねじ山」が交互に配置されています。
・メカニズム: 高いねじ山(ノッチ付き)がコンクリート内部を削りながらめねじを形成し、低いねじ山が保持力を高める仕組みになっています。
2. 特長とメリット
・プラグレスで作業効率アップ: 下孔をあけてそのままねじ込むだけなので、施工速度が格段に向上します。
・端部施工・狭ピッチに強い: 膨張式アンカー(拡張アンカー)のようにコンクリートに強い外圧(押し広げる力)をかけないため、コンクリートの端部やビス同士の距離が近い場所でも割れにくい特長があります。
・取り外し(再施工)が可能: 逆回転させれば取り外すことができるため、仮設部材の固定やメンテナンス時にも便利です。
3. 施工時の重要なポイント
・適正な下孔径(最重要): 下孔径が大きすぎるとねじ山がかみ合わず固着力が落ち(空回り)、小さすぎると施工途中でビスが破断(ねじ切り)します。
・下孔の深さ: 「呼び長さ + 10mm以上」の深さを掘る必要があります。ねじ込む際に発生する切り粉(粉じん)が下孔の底に溜まるため、深さにゆとりがないとビスが最後まで入りきりません。
・粉じん除去: 穿孔後はブロワーや集塵機で孔内の切り粉をしっかり清掃してください。
| 頭部形状 | 呼び径 × 呼び長さ (mm) | 適合ドリル径 (mm) | 主要ブランド・呼称例 | 特徴・備考 |
|---|---|---|---|---|
| なべ頭 / 皿頭 | 4 × 25 / 32 / 38 / 45 | 3.4 ~ 3.5 | タップコン / ビスアンカー / Pレスアンカー / ファムコン | 小径・標準サイズ ※SUS製ラインナップあり |
| 5 × 25 / 32 / 35 / 45 / 60 / 75 | 4.3 ~ 4.4 | タップコン / ビスアンカー / ビスコン / Pレスアンカー | 中荷重用標準規格 | |
| 6 × 35 / 45 / 60 / 70 / 90 / 120 | 5.3 ~ 5.5 | タップコン / ビスコン / Pレスアンカー / ファムコン | 長尺・高荷重用途 | |
| 座付きなべ頭 | 4 × 25 / 32 / 45 | 3.4 ~ 3.5 | タップコン / ビスアンカー / Pレスアンカー | 座面が広く薄板の固定に最適 |
| シンワッシャー | 5 × 35 / 60 / 75 / 90 / 100 6 × 90 / 100 / 110 / 120 | 4.3 / 5.3 | タップコン / ビスコン / FAMCON | 頭部出っ張りを低く抑える用途 |
| 六角頭(ヘックス) | 6 × 25 / 35 / 45 / 60 / 70 / 80 / 90 | 5.1 ~ 5.5 | タップコン / ビスアンカー / ビスコン / Pレスアンカー | ソケット工具で強力締め付け |
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