金属製箱文字をコンクリート壁に設置するアンカー
先日、「金属製箱文字をコンクリート壁に設置するアンカー」についてお問い合わせがありました!
M8程度の径の寸切(またはケミカルボルト)をコンクリート壁に100㎜程度埋め込みたいとのことです。
結論から言うと、今回の条件(M8・深さ100mm・壁面へのサイン取付)であれば、「ケミカルアンカー(接着系アンカー)」が圧倒的におすすめです。
なぜケミカルアンカーが良いのか、金属系めねじアンカー(本体打込み式など)と比較しながら、理由を分かりやすく解説します。
ケミカルアンカーを強く推す「3つの理由」
1. 埋め込み深さ「100mm」はケミカルの独壇場
ここが最大のポイントです。M8の金属系めねじアンカーの標準的な埋め込み深さは、せいぜい35mm〜40mm程度です。M8で100mmもの深さがある金属アンカーは基本的に存在しません(深すぎると拡張部まで打込み棒が届かない、または固定強度が上がらないため)。 一方、ケミカルアンカー(注入式など)であれば、ボルトを任意の長さ(100mm)にカットして、奥までしっかり接着剤を充填して固定することができます。
2. 壁面への施工(特に上向き・横向き)の確実性
M8という比較的細めのボルトで100mmの深さがあると、金属系アンカーでは施工中に穴の中でボルトが傾いたり、しっかり拡張しきれなかったりするリスクがあります。 ケミカルアンカー(カプセル型または注入式)なら、ボルト全体が樹脂でガッチリ固まるため、ガタつきが一切なくなり、長期的な重さや風圧(屋外の場合)にも非常に強くなります。
3. コンクリートを破壊する「拡張応力」がない
金属系アンカーは、コンクリートの中で金属を突っ張らせて(広げて)固定するため、常にコンクリートに外向きの負荷(拡張応力)がかかっています。 ケミカルアンカーは「接着」なので、コンクリートに余計なストレスをかけません。サインの取付位置が壁の端(へり)に近い場合でも、コンクリートがひび割れるリスクを低減できます。
ARケミカルセッター EA-500 / EX-350 など
※サンコーテクノ様 資料引用
サンコーテクノ(旭化成) ARケミカルセッターISシステム EA-500(500㏄)樹脂セットEA-500 1袋(10本入り)
ARケミカルセッター EA 500 イーグルアンカー 施工動画
・最大のメリット:条件が自由で、長孔(深い穴)の施工も容易です 。幅広い形状や材質のボルトに対応できます 。
・施工のしやすさ:天井施工でも液ダレしにくい特徴を持っています 。また、主剤と硬化剤の混合具合が目視で確認できるため安心です 。
・用途: U字筋・L字筋の取り付けや、ALCへの金物取り付け、防音壁の取付などに使用されます 。
・めねじの対応: 専用のめねじアンカー「イーグルアンカー」等を併用することで、器具の着脱や不陸調整が可能な「めねじタイプ」としての施工も可能です 。
ケミカルアンカーで施工する際の注意点
もし今回の計画を進めるなら、以下のポイントを必ず押さえてください。
・「注入式(カートリッジ型)」を使うのがベター M8×100mmという細長くて深い穴の場合、ガラス管タイプのカプセルだと中の薬剤が足りなくなったり、ボルト挿入時にうまく攪拌できなかったりします。ガンで樹脂を奥から充填する注入式(エポキシまたは吸水性の低いコンクリート用樹脂)が失敗しなくておすすめです。
・「孔内清掃」は命! ケミカルアンカーは、穴の中にコンクリートの粉(キリ粉)が残っていると、樹脂が粉にくっついてしまい、強度が半分以下に落ちます。「ブロワー(または吸塵)→ブラシがけ→ブロワー」を徹底し、中の粉を完全に除去してください。
・寸切ボルトの「斜めカット」 寸切ボルトの先端をあらかじめサンダーなどで斜め(45度くらい)にカットしておくと、樹脂を押し込みながら挿入しやすくなり、気泡が抜けやすくなります。
金属製 箱文字をコンクリート壁に設置する動画
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