石膏ボード用のビス・パーティクルボード・MDF用のビス
建築や内装の現場で職人さんが「ボード」と単に呼ぶ場合、一般的には圧倒的に「石膏ボード(プラスターボード)」を指すことが多いです。
現場でのそれぞれの位置づけや呼ばれ方は以下のようになっています。
・石膏ボード(=ボード)
壁や天井の「下地」として、ほぼ全ての現場で大量に使われます。使用頻度が非常に高いため、単に「ボード」と言えばこれになります。
関連して、ボードを貼る職人さんを「ボード屋さん」、ボードを切るノコギリを「ボードのこ」と呼びます。
・パーティクルボード(=パーチ / PB)
主にマンションの二重床の下地や、家具の芯材などに使われます。
石膏ボードと混同しないよう、現場では「パーチ」や「PB」と略して呼ばれるのが一般的です。
そのため、現場で「そこにボード持ってきて!」「ボードのビスある?」と言われたら、まずは石膏ボード(または石膏ボード用ビス)のことを考えて差し支えありません。
石膏ボード用のビス(ねじ)
石膏ボードは、焼き石膏に軽量材を混ぜて両面を厚紙で挟んだ建材です 。天井や壁の下地材として広く使われますが 、留める対象(下地)が「木材」か「軽量鉄骨(軽天・鋼製下地)」かによってビスを使い分ける必要があります 。
下地に応じた使い分け
・木下地用(石膏ボードコース / ハイ&ロー)
特徴: 石膏ボードを木下地に固定するためのビスです 。ねじ山に高さの異なる山が交互に並ぶ「ハイ&ロー(高低ねじ)」タイプなどがあります 。
表面処理: 石膏ボードに塗布された薬品によるサビや劣化を防ぐため、高耐食性セラミックス(Sシルバー)などの特殊な防錆処理が施されている製品があります 。
石膏ボード+木材(コースレッド)(木下地)
特長
●高耐食性セラミックス(Sシルバー)による防錆表面処理を施し、石膏ボードに塗布された薬品によるサビや劣化を防止します。
●下地材の違いでネジ部をえらんで下さい。
※サンコーインダストリー様 資料引用
・鉄下地用(軽天ビス / ドライウォール / 軽天タッピング)
特徴: 天井や壁の鋼製下地(スタッド・ランナー)に石膏ボードを留めるためのビスです 。
頭部形状: 主に「ラッパ頭」が使われます 。頭部がラッパ状になっていることで、ボードの厚紙を破らずにすっきりと沈み込み、施工後のパテ処理やクロス貼りをきれいに仕上げることができます 。
石膏ボード+軽量鋼板(鉄下地)
特長
●高耐食性セラミックス(Sシルバー)による防錆表面処理を施し、石膏ボードに塗布された薬品によるサビや劣化を防止します。
管理の工夫
パーティクルボード・MDF用のビス(パーチビス)
パーティクルボードやMDF(中質繊維板)は、木材のチップや繊維を接着剤と混ぜて圧縮成形した建材です 。これらは天然木のような弾力性がなく、内部が柔らかいため、通常の木ねじではネジが効かなかったり、締結後に抜けてしまったりする問題がありました 。それを解消するために開発されたのが「パーチビス」です 。
特徴とメカニズム
・極端に大きい「山谷差」と粗いピッチ: ねじの芯(谷径)が外径に比べて非常に細く作られており、ねじ山と谷の差(高低差)が大きく設計されています 。これにより、柔らかい内部の材質を押し潰さずにソフトに入り込み、表面積の広いねじ山がしっかりと材料を噛まえるため、抜群の保持力(引き抜き強度)を発揮します 。
・計算された「ねじ山の角度」:
先端側(ねじ込み時): 鋭角な角度になっており、ねじ込み時の抵抗(トルク)を軽くし、相手材に過剰な負荷をかけません 。
頭部側(締め付け時): 鈍角になっており、奥まで締め付けた際に材料を大きくガッチリと捕らえ、空回りを防ぎます 。
優れた作業性: ねじの先端ギリギリ(頂点)からねじ山が立っているため、狙った場所にすべらず一発で食い込み、作業が非常にスムーズに行えます 。
バリエーション: 一般的な「皿頭」だけでなく、部材を上からしっかり押さえる「ナベ頭」や、自動打込機用の「連結パーチビス」なども存在します 。
特長
●粗いピッチにネジの山谷差を極端に大きく仕上げてあり、抜群の保持力です。
●ネジ込みトルクが軽く、空回りトルクが大きいので作業ミスが少なくなります。
●先端まで立ったネジ山が、相手材を確実にとらえ堅い表層部を壊さず食い込んでいきます。
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