溶接スタッド(スタッドボルト)・CDスタッド・インサルピンについて
今回は、「溶接スタッド(スタッドボルト)」のご紹介です!
溶接スタッドとは、板材などの母材に直接溶接して立ち上げる、頭部のない(または特殊な頭部を持つ)ボルトやピンのことです 。
主にCD(コンデンサー)方式溶接という、瞬間的に強い電流を流して一瞬で溶接する方法が多く用いられます 。
溶接スタッドの主な種類
代表的な4つのタイプとその特徴です。
・CDスタッド F型(フランジ付き)
根元にツバ(フランジ)がついているタイプです 。溶接面積が広くなるため、接合強度がより安定します。
・CDスタッド S型(ストレート)
根元にツバがなく、全体がすっきりとした円柱状(おねじ)のタイプです 。取り付けスペースに限りがある場所などに適しています。
・めねじスタッド
スタッド自体の内部にネジ穴(めねじ)が切られているタイプです 。溶接した後に、上から別のボルトを締め込んで部品を固定したい場合に使用します。
・インサルピン(IP型)
先端が針のように尖った細長いピンです 。主に建築や設備において、グラスウールなどの「保温材・断熱材」を突き刺して固定するために使われます。
※サンコーインダストリー様 資料引用
溶接スタッド(CD方式)の3大メリット
従来のボルト固定に比べて非常に効率的なメリットがあります 。
・ 穴あけ・タップ加工が不要下穴を開けたり、ネジ溝(タップ)を揉んだりする前加工がいっさい不要です 。母材にそのまま直接溶接できます 。
・裏面に響かない(美しい仕上げ)薄い鋼板やアルミ板でも、瞬時に溶接が完了するため熱による歪みや裏面の焼け・凹凸が出にくく、きれいに仕上がります 。
・専用ガンで誰でも均一に作業可能専用の溶接ガンを押し当ててスイッチを入れるだけなので、職人の熟練度を問わず、適正かつ均一な強度で瞬間溶接が可能です 。
CDスタッド F型(フランジ付き)
特長
●CD方式で溶接するスタッドは、アークを発生させる特有のチップ(小突起)を形成してあり、フラックス等の溶剤を全く使わずに溶接出来ます。
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・フランジ(溶接部)の「径」の違い
標準規格ではM3が「4.6mm」、M4が「5.6mm」のように、ねじ径プラス1.6mmの設計になっています。 それに対し、アジアとユーロテックはM3が「4.5mm」、M4が「5.5mm」と、ねじ径プラス1.5mmで統一されており、標準規格よりわずかに外径が小さくコンパクトな設計になっています。
・フランジ「厚み」の違い(M6・M8)
M3~M5までは各社ほぼ同様の厚みですが、M6サイズになると、標準規格が「1.0mm」 であるのに対し、ユーロテックは「1.1mm」 とわずかに厚みを持たせています。また、大きなサイズであるM8になると、ユーロテックは「1.5mm」 の厚みがあります。
・サイズ展開と材質の違い
アジアは、細い「M2.6」から太い「M10」まで幅広くラインナップされており、アルミ(AL)のスタッドにも対応しているのが特徴です。
ユーロテックは、M3~M8までの展開となっており、材質も軟鋼(MSF)とステンレス(SSF)の2種類が明記されています。
設計上のわずかなスペースの兼ね合いや、溶接強度の確保、使用したい材質(アルミなど)に合わせてメーカーを選定する際の参考にしてください。
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