時計やメガネに使われているネジ
たまに、「時計やメガネに使われているネジ」のようなM1㎜弱のサイズのものをお探しの方が来店されます。
基本的に弊社の在庫はM3~M6が中心でここまで精密なネジは取り寄せになることがほとんどです。
※極小サイズのため取り寄せ単位が100本の袋入りになってしまいます!
時計やメガネに使われているネジは、一般的な家具や家電に使われるものと比べて驚くほど極小のサイズが使われています。
時計やメガネに使われるネジのサイズ
これらの精密機器に使われるネジは、一般的に「ミニチュアねじ(精密ねじ)」や「マイクロねじ」と呼ばれています。
規格としては「M(ミリねじ)」で表されますが、サイズは以下のようなものが主流です。
| 対象のアイテム | 主なネジのサイズ (呼び径) | 特徴 |
| メガネ | M1.0 〜 M1.4 (直径 1.0mm 〜1.4mm) | 主にテンプル(つる)のヒンジ部分や、鼻パッドの固定、レンズの固定に使われます。M1.2やM1.4が特に一般的です。 |
| 腕時計 (外装・バンド) | M1.0 〜 M1.5 (直径 1.0mm 〜1.5mm) | バンドのコマ詰め用や、裏蓋、ケースの固定に使われます。 |
| 時計 (内部のムーブメント) | M0.6 〜 M1.0 (直径 0.6mm 〜1.0mm) | 機械式の時計内部などでは、1mmを下回る肉眼では判別が難しいレベルの極小ネジがギッシリ詰まっています。 |
※「M1.2」ってどれくらい? ネジのギザギザしている部分(外径)の直径が「約1.2mm」という意味です。シャーペンの芯(0.5mm)を2本並べたのとほぼ同じ太さといえば、その極小ぶりが想像できるかと思います。
※「M1.5」のサイズってあるの?
一般規格としては非常に珍しいですが、時計や一部の精密機器の「専用ネジ(特注・独自規格)」としては存在します。
ネジのJIS規格(日本の標準ルール)におけるミニチュアねじの標準的なラインナップは、表にもある通り M1.0 ➔ M1.2 ➔ M1.4 ➔ M1.6 ➔ M1.7 ➔ M2.0 となっており、実はM1.5は標準規格から外れています。 そのため、一般的なネジ屋さんで「M1.5のネジをください」と言っても基本的には手に入りません。
しかし、腕時計のバンドを固定するピン(ネジ式タイプ)や、海外製の古い時計などでは、メーカーが独自に作った「直径1.5mmのネジ」が使われているケースがあります。
【0番1種ナベ小ねじ】
※サンコーインダストリー様 資料引用
ステンレス/生地 (+) 0番1種 ナベ小ねじ M1.7×10 (10本入り)
【0番3種ナベ小ねじ】
「0番1種」と「0番3種」の違い
パッと見はどちらも小さなプラスネジに見えますが、規格をよーく見比べると「頭の大きさ」が全然違います。
そもそも「0番(ぜろばん)ねじ」とは、一般的なM2以上のネジ(1番、2番…)よりもさらに小さい「カメラネジ・精密ねじ」と呼ばれるジャンルです。その中で、1種と3種には以下のような決定的な違いがあります。
マイナス(-)のネジもある?
① 時計の世界:伝統、美しさ、そして機能性
高級時計の内部や外装には、今でも圧倒的にマイナスネジが多く使われています。
・デザイン性(美しさ): マイナスネジは溝が一本線なので、ネジの向き(スリットの角度)を綺麗に揃えることで、時計全体の美しさを引き立てる「職人技」を表現できます。
・カムアウト現象の防止: プラスネジは、ドライバーを強く押し付けると工具が上に逃げようとする性質(カムアウト)があります。極小の時計パーツでこれをやると、ドライバーが滑って超高額な部品に傷をつけてしまいます。マイナスネジは横に滑るリスクはありますが、しっかり噛み合えば「押し付ける力」があまり要らないため、精密作業に向いている面もあるのです。
18サイズ ステンレス製 ミニネジ マイナスネジ 時計裏蓋用 180個
② メガネの世界:メンテナンス性と見た目のクラシック感
・高級なヴィンテージ風メガネや、海外製のフレームにはあえてマイナスネジが使われることがよくあります。クラシックで上品な印象に仕上がるためです。
・ただし、一般向けのメガネや安価なメガネでは、回しやすさと量産性の高さからプラスネジ(またはプラスとマイナスの両方で回せるコンビネジ)が多くなっています。
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