ハイテンションボルト(高力ボルト)および高強度ボルトについて
今回は、「ハイテンションボルト(高力ボルト)」および「高強度ボルト」についてご紹介します!
これらは主に「建築・土木用」と「機械・一般用」で使い分けられており、設計上の強さの基準や性質が異なります。
1. ハイテンションボルト(高力ボルト)
建築鉄骨の接合などに使われるボルトです。資料では、形状や用途によって以下の3つのタイプが挙げられています。
① 高力六角ボルト(F8T・F10Tなど)
一般的な六角頭のタイプです。
・F10T: 引張強さが 1,000 〜 1,200 N/mm2、耐力(降伏点)が 900 N/mm2 以上と規定されています 。
・F8T: 引張強さが 800 〜 1,000 N/mm2 で、溶融亜鉛めっきを施したタイプなどに多く見られます 。
② トルシア形高力ボルト(S10T)
ボルトの先端に「ピンテール」という突起があるタイプです 。
・特徴: 専用のレンチで締め付け、一定の強さに達するとピンテールが破断します 。これにより、締め忘れ防止や安定した軸力の確保が容易になります 。
・強度:S10T の場合、引張強さは 1,000 〜 1,200 N/mm2 です 。
③ 12G 溶融亜鉛めっき高力ボルト(12G SHTB)
さらに高強度のタイプです。
・強度: 従来のF8Tボルトの 約1.5倍 の耐力を持っています 。
・メリット: ボルトをより強く締められるため、接合部をコンパクトにでき、コスト低減や工期短縮が可能です 。
※サンコーインダストリー様 資料引用
2. 高強度ボルト(10.9など)と「高力ボルト」の違い
「10.9」などの高強度ボルトは、主に機械部品の締結に使われます。「高力ボルト」との主な違いは以下の通りです。
| 項目 | 高力ボルト (F10T/S10T) | 高強度ボルト (10.9等級など) |
| 主な用途 | 建築・橋梁の鉄骨接合 | 機械、エンジン、 一般産業機器 |
| 接合方式 | 摩擦接合 (板同士を押し付ける力で持たせる) | 支圧接合 (ボルト軸そのもので持たせる) |
| セット構成 | ボルト・ナット・座金が セットで管理 | ボルト単体での使用も 一般的 |
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