ねじの頭部焼付塗装において、ナフサショックの影響は?
弊社でも、「ナフサショック」の影響は大きいです。
現状、新規の頭部塗装の受注をオーダーストップしている状況です!
ナフサ(粗製ガソリン)は石油化学製品の「原油」にあたるため、その価格高騰は多方面に波及します。主な影響を整理しました。
1. 塗料コストの直接的な上昇
焼付塗装に使用される塗料は、その構成成分の多くが石油由来です。
・樹脂と溶剤: 塗料の主成分である合成樹脂(アクリル、エポキシ、ポリエステルなど)や、希釈に使う溶剤(トルエン、キシレン等)はすべてナフサから作られます。
・顔料: 色彩を出すための有機顔料も石油化学プロセスを経て製造されるため、ダブルパンチでコストを押し上げます。
2. エネルギーコスト(焼付工程)への影響
ねじの頭部塗装は、塗布した後に高温(一般的に150°C〜200°C程度)の乾燥炉で焼き固める必要があります。
・燃料費の増大: 乾燥炉の熱源となるガスや電気の料金は、原油・天然ガス価格と連動します。ナフサ高騰を招くエネルギー危機下では、この加工賃(エネルギチャージ)が跳ね上がります。
3. 物流・梱包資材のコストアップ
・配送費: 運送トラックの燃料代(軽油)の高騰。
・梱包材: ねじを小分けにするポリ袋や、緩衝材、プラスチックケースもナフサを原料とするプラスチック製品であるため、資材費が上昇します。
ナフサショックは、ねじ業界にとって「塗料代」「焼付燃料代」「梱包・輸送代」の3重苦をもたらします。
特に建築用や自動車用のカラーねじは、意匠性(見た目)と防錆機能の両方が求められるため、低品質な安価代替品への切り替えが難しく、最終製品(住宅や車)の価格押し上げ要因の一つとなります。
ねじの頭部焼付塗装において、シンナー(希釈剤)はほぼ不可欠な存在です。
ナフサショックの影響を考える上で、この「シンナー」の価格高騰は塗料本体と同じ、あるいはそれ以上にシビアな問題となります。
なぜシンナーが必要なのか?
焼付塗装の現場でシンナーが必要な理由は、主に以下の3点です。
・粘度の調整(塗りやすさ) 塗料はそのままではドロドロとしていて、ねじの小さな頭部に均一に塗ることができません。シンナーで適切な柔らかさに薄めることで、スプレーガンや静電塗装機で「ダマ」にならずに綺麗に吹き付けることが可能になります。
・乾燥速度のコントロール シンナーは単なる水のような液体ではなく、複数の溶剤をブレンドしたものです。その場の気温や湿度、乾燥炉の設定温度に合わせて、塗料が乾くスピードを微調整する役割を持っています。
・洗浄とメンテナンス 塗装機、ホース、ノズル、塗料を混ぜるカップなど、道具に付着した塗料を落とすには大量のシンナーが必要です。
現状、このシンナーの在庫がある限度内で塗装してくれる加工工場があり、大変助かっております!
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