接着系アンカー(カプセル方式)の概要と、アンカー筋(寸切ボルト等)の使い分け
今回は、「接着系アンカー」についてご紹介します!
接着系アンカーは、カプセル内の樹脂と硬化剤を反応させて固定するため、「ボルトの先端形状」と「施工方法(回転させるか、叩き込むか)」の組み合わせが非常に重要です。
接着系アンカーの2大方式と施工フロー
施工方法によって、使用できるボルトの形状が厳格に決まっています。
① 回転・打撃型(例:SEタイプ、R-Nタイプ、APタイプ)
電動工具(ハンマードリル等)を使って、ボルトを回転・打撃させながらカプセルを粉砕・混合する方式です。
・施工のポイント: ボルト先端の45°カットがカプセルを切り裂き、回転によって樹脂を均一に混ぜ合わせます。
・工程: 穿孔 → 清掃 → カプセル挿入 → 電動機で回転・打撃しながら埋込 → 養生
② 打込み型(例:HC-Uタイプ、PG-Nタイプ、MUタイプ)
ハンマー等でボルトを叩き込むことでカプセルを粉砕する方式です。
・施工のポイント: 埋込後にボルトを手動で2〜3回回すことで、樹脂を馴染ませる必要があります。
・工程: 穿孔 → 清掃 → カプセル挿入 → ハンマー等で叩き込み → 手で2〜3回回す → 養生
※サンコーインダストリー様 資料引用
施工上の重要な注意点
・清掃の徹底: 穴の中に粉塵が残っていると、樹脂がコンクリートに密着せず、強度が大幅に低下します(ブラシとブロアーでの清掃は必須です)。
・先端形状の厳守:
回転・打撃型には必ず先端45°カットのものを使用してください。
打込み型には先端が平らなもの(またはVカット)を使用してください。
養生時間の確保: 埋込後、樹脂が硬化するまでは絶対にボルトを動かさないでください。硬化時間は気温によって変動します。
現場で「どのボルトを使えばいいか」迷った際は、「ケミカルVカット寸切」を選んでおけば、回転・打込みどちらの施工にも対応できるので最も安全です!
鉄/ドブ ケミカルVカット寸切 ナット・ワッシャーセット M10×150 (1本入り)
| 施工状況 | おすすめのタイプ | 理由 |
| 本数が多い | 回転・打撃型 | 機械の力で埋めるので疲労が少なく、効率的。 |
| 数本程度の補修 | 打込み型 | 工具のセットアップ時間が不要で、すぐに終わる。 |
| 電源がない・狭い | 打込み型 | 道具がコンパクトで場所を選ばない。 |
| 確実な品質重視 | 回転・打撃型 | 機械が混ぜてくれるので、攪拌不足の心配が少ない。 |
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