グリップアンカーとシーティーアンカーの違いについて
先日、「グリップアンカー」、「シーティーアンカー」と続けてご注文がありましたので、違いについてまとめたいと思います
「グリップアンカー」と「シーティーアンカー(CTアンカー)」は、どちらもコンクリートに埋め込んでメスネジを作る「本体打込み式アンカー」ですが、「拡張させる仕組み(芯棒の場所)」に決定的な違いがあります。
結論から言うと、現在の主流は施工ミスが起きにくい「シーティーアンカー」です。
1. 構造と施工方法の違い
最も大きな違いは、アンカーを広げるためのパーツ(コーン)がどこにあるかです。
| 比較項目 | グリップアンカー | シーティーアンカー (CT) |
| 拡張方式 | 外コーン式 (本体を叩く) | 内部コーン式 (中の芯を叩く) |
| 仕組み | 本体の先端にコーンがついており、本体そのものを叩き込んで広げる。 | 本体の中にコーンが入っており、専用の打込み棒で中のコーンを叩き込んで広げる。 |
| 施工完了の確認 | 目視では判断しにくい。 | 専用棒で叩くため、手応えや跡で確認しやすい。 |
| 施工の安定性 | 穴の深さや叩き具合で固定力にバラツキが出やすい。 | 内部コーンを奥まで叩けば一定の拡張力が得られるため、安定する。 |
2. メリット・デメリット
シーティーアンカー
・メリット: 施工のバラツキが非常に少ないのが最大の利点です。アンカー本体は動かさず、中のコーンだけを移動させて広げるため、穴の深さに左右されにくく、確実に固定されます。
・デメリット: 施工には必ず「専用のハンドホルダー(打込み棒)」が必要です。忘れると施工できません。
グリップアンカー
・メリット: 専用の打込み棒がなくても、ハンマーだけで施工が可能です(本来は専用棒の使用が推奨されます)。
・デメリット: コンクリートの穴が深すぎると、叩いても十分に広がらず、引抜強度が極端に落ちるリスクがあります。また、ボルトを締め込んだ際にアンカーが共回りしてしまうトラブルが比較的起きやすいです。
3. どちらを選べばいい?
基本的には、シーティーアンカーを選んでおけば間違いありません。
・シーティーアンカーを選ぶ場面: 一般的な配管吊り、空調ダクト、軽天工事など。現在の現場ではこちらが標準的です。
・グリップアンカーを選ぶ場面: 昔ながらの慣習で指定がある場合や、手元にシーティー用の打込み棒がない緊急時など。
シーティアンカー CTタイプ 施工動画
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