なぜ医療関係には、「真鍮製ねじ」が使われるのか?
弊社でよく出る「真鍮製ねじ」はなぜか医療関係のお客様が多いです。
そこで、今回はなぜ医療関係には、「真鍮製ねじ」が使われるのか?
医療機器や医療現場で真鍮(しんちゅう)製のねじが多用されるのには、医療環境特有のニーズに応える複数の重要な理由があります。
主に「磁気への影響」「衛生面」「精密な加工性」の3つの観点から解説します。
1. 非磁性(磁石にくっつかない)
これが最も重要な理由の一つです。
・MRIへの対応: 病院には強力な磁石を使用する**MRI(磁気共鳴画像装置)**があります。鉄製のねじを使うと、強力な磁力でねじが飛ばされたり(投射事故)、磁場を乱して画像の精度を下げたりする恐れがあります。
・電子機器への干渉: 精密な医療電子機器において、磁気を帯びない真鍮は回路への干渉を防ぐために適しています。
2. 優れた抗菌作用
真鍮は銅と亜鉛の合金であり、主成分である**銅(Cu)**には「微量金属作用」と呼ばれる強い抗菌効果があります。
・感染症対策: 表面に付着した細菌やウイルスを短時間で死滅させる性質があるため、衛生面が極めて重視される医療現場の器具(ベッドのレール、点滴スタンド、手術器具の部品など)に適しています。
3. 精密加工とコストのバランス
医療機器には非常に小さく、かつ複雑な形状の部品が多く使われます。
・高い加工性: 真鍮は金属の中でも非常に削りやすく(被削性が高い)、微細なねじ山を高精度に作ることができます。
・耐食性: 血液や薬品、消毒液に触れる機会が多い医療現場でも、ステンレスほどではないものの高い耐食性を持ち、錆びにくい特性があります。
低カドミウム黄銅/ニッケル 段付ローレットナット M5 (4本入り)
| 特徴 | 真鍮(黄銅) | ステンレス | 鉄 |
| 磁性 | なし (非磁性) | 種類により極低磁性 | あり (強磁性) |
| 抗菌性 | あり (非常に高い) | なし | なし |
| 加工性 | 極めて容易 | やや困難 | 容易 |
| 主な用途 | MRI周辺機器、 精密端子 | 外科手術用具、 インプラント | 一般什器 (医療用は稀) |
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