フォークリフトに使うナット【キャッスルナット・スリットナット・溝付きナット】

本日、下記のような形状のナットをお探しの方が来店されました

なんでも、「フォークリフトのナット」のようです

フォークリフトのナット.jpg

はじめは、「キャッスルナット」だと思ったのですが、微妙に形状が違うようです

【キャッスルナット2種高型】

キャッスルナット2種高型.jpg

キャッスルナット2種高型サイズ・.jpg

※サンコーインダストリー様 資料引用

キャッスルナットは、その独特な形状と信頼性の高い緩み止め機能から、機械や車両の重要な箇所で使われるナットです。

1. 形状の特徴

六角ナットの片側上部に、城の頂上の城壁(城冠、キャッスル)のような**切り込み(溝)**が放射状に複数(多くは6つ)入っているのが最大の特徴です。この形状が名前の由来となっています。

2. 最大の機能:緩み止め

キャッスルナットの主な目的は、ナットの緩みを物理的に防ぐことです。

緩み止めの仕組み

  締結: ナットをボルトまたは軸に締めます。

  割りピンの挿入: 締付けが完了した後、ナットの溝と、ボルト(または軸)に開けられたピン穴が一致する溝を選びます。

  固定: その溝と穴に**割りピン(Cotter Pin)**を差し込み、割りピンの足を広げて固定します。

  効果: これにより、ナットが回転しようとしても割りピンが邪魔をして動きがロックされ、振動や衝撃による**「戻り回転」(緩み)や「脱落」**が防止されます。


3. 主な用途

非常に高い信頼性が求められる締結箇所に使用されます。

 ・自動車・フォークリフト:

  車軸ホイールベアリングの固定

  ステアリングやサスペンションなど、操舵制動に関わる重要保安部品

 ・産業機械:

  大きな振動や繰り返しの動作がある機械の可動部

 ・自転車・航空機:

  特に高い安全性が求められる分野

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キャッスルナットには、JIS規格(JIS B 1170など)で形状や寸法が定められており、主に以下の種類があります。
分類規格(JIS B 1170)特徴
種 (形状)1種
六角部の上面片側に、放射状の溝が直接刻まれているタイプ。
2種
六角部の上面に**円筒部(つば)**を設け、その部分に溝が刻まれているタイプ(写真のナットはこちらのタイプ)。一般的にキャッスルナットと呼ばれるのはこれが多いです。
3種・4種
その他の規格(※流通量は1種・2種が多いです)
形式 (高さ)高形
(ハイタイプ)
ナットの高さが高く、溝の部分が突き出ている。高さ制限がない用途に適しています。
低形
(ロータイプ)
ナットの高さが薄い(低い)。高さ制限のある用途に適しています。

形状
●割りピンなどのピン類との2個使いとなります。

特徴
●相手材のボルトのピン穴とナットの溝部が合うようにピンを挿入する事で、ナットの回りを防ぎます。
●既製品では1種、2種とあり(規格は1種~4種)、更に低型、高型に分かれます。
●俗称で1種をキクナット、2種をキャッスルナットとも言います


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