金色のめっき各種

先日、「金色のめっき」のお問い合わせがありましたので、こちらでも整理の意味でも記したいと思います!

金色のめっき、すなわち金めっき(ゴールドメッキ)を施しやすい素材は、主に電気めっきのプロセスにおいて、めっきの密着性耐食性を確保しやすい金属です。

中でも、工業的にも装飾的にも最も一般的に使われる、金めっきをつけやすい代表的な材質は以下の通りです。

1. 銅(Copper)および銅合金

 ・代表例: 真鍮(しんちゅう、黄銅)、銅(純銅)、りん青銅、ベリリウム銅など。

 ・特徴: 銅自体が優れた電気伝導性を持ち、めっきの乗りが良い(密着性が良い)ため、非常に優れています。特に真鍮は安価で加工もしやすいため、装飾品の下地として広く使われます。

2. ニッケル合金

 ・代表例: ニッケル(Ni)全般。

 ・特徴: 金めっきを行う際、多くの場合、下地としてニッケルメッキが施されます。これは、ニッケルが素材(鉄や銅など)と金めっき層との間で高い密着性を発揮し、また**耐食性(錆びにくさ)**を高める効果があるためです。ニッケル層を介することで、金めっきを安定して施すことができます。

3. 鉄系合金(一部)

 ・代表例: 鉄、鋼。

 ・特徴: 鉄や鋼は金めっき液と直接反応すると問題が生じるため、通常、銅メッキニッケルメッキといった**下地処理(バリア層)**を必ず施してから金めっきを行います。この下地処理を経ることで、安定して金めっきが可能です。

4. ステンレス鋼 (SUS)

 ・特徴: 表面に不動態皮膜という硬い酸化皮膜を形成しやすいため、そのままではめっきがつきにくい素材です。しかし、特殊な前処理(ニッケルストライク金ストライクなど)を行うことで、工業的に金めっきが可能です。

金めっきは、多くの素材に対して直接施すのではなく、間に下地めっき(特にニッケルメッキや銅メッキ)を挟むことで、密着性と耐久性を劇的に向上させています。

 ・密着性の向上: 素材と金めっきの化学的な性質が異なる場合、ニッケルなどの安定した金属を挟んで密着させます。

 ・バリア機能: 金めっきは非常に薄い皮膜なので、素材から金めっき層へ金属成分が拡散するのを防ぎ(拡散防止)、変色を防ぎます。

そのため、「金めっきをつけやすい材質」というのは、「下地めっきを施すことで、最終的に安定した金めっきを付けられる材質」と解釈できます。


弊社では、真鍮製のネジや鋲に金めっきをすることが多いです!

真鍮への金色メッキで一般的に使用されるのは、以下のようなものです。

1. 純金メッキ(フラッシュ金メッキ、純金ソフトメッキ)

 ・特徴: 金(Au)の純度が高いメッキです。

 ・用途: 主に装飾用として、また、電気伝導性や半田付け性の良さを活かして電子部品にも使われます。

 ・種類:

  24金(K24)ゴールドメッキ: 純度100%の金に近く、最も鮮やかな黄金色をしています。

2. 硬質金メッキ

  ・特徴: 金メッキ浴にコバルトなどの金属を微量添加し、皮膜の硬度を強化したメッキです。

 ・用途: 耐久性が求められる電子部品の端子部分など、摩耗しやすい部分に使用されます。純金メッキに比べると金の純度や導電性は劣りますが、皮膜が厚くなる傾向があります。

3. 合金メッキ(色調のバリエーション)

真鍮の装飾品では、金の色調を変えるために、金以外の金属を混ぜたメッキも使われます。

 ・18金(K18)イエローゴールドメッキ14金(K14)イエローゴールドメッキ: 純金より耐久性を持たせたり、微妙な色合いを調整したりするために使用されます。

 ・18金(K18)ピンクゴールドメッキ: 銅などを添加し、赤みを帯びた金色(ピンクゴールド)にします。

 ・代用金メッキ: 金を使わず、亜鉛などの合金を使って金色を再現するメッキもあります。

真鍮に金メッキを施す際は、素材と金メッキ層の密着性や耐食性を高めるために、下地メッキとして銅メッキニッケルメッキを施すのが一般的です。

用途によって最適なメッキの種類や厚みが選ばれます。


 弊社では「真鍮めっき」もよくでます!

真鍮めっき自体は、一般的に「金色」というよりは黄色みがかった、やや赤みを帯びた淡い金色です。

真鍮めっきの色調

 ・**真鍮(しんちゅう)**は、銅(Cu)と亜鉛(Zn)の合金です。

 ・真鍮めっきは、この銅と亜鉛の合金を電気めっきによって製品の表面に形成します。

 ・色調は、合金に含まれる亜鉛の割合によって変化します。

  亜鉛の割合が高い(約30%〜40%)黄色みが強くなり、一般的な真鍮の色に近くなります。

  亜鉛の割合が低い: **銅の色(赤み)**が強く出ます。

 ・そのため、真鍮めっきの色は、18金や24金のような鮮やかな「純金の色」とは異なり、どちらかというとブラス(真鍮)独特の落ち着いた黄色をしています。

装飾品などで「金色」を出すために真鍮が使われることもありますが、**「真鍮めっき」「金めっき」**は異なります。

メッキの種類主な色調主な成分
真鍮めっきやや赤みがかった淡い黄色
銅(Cu)と亜鉛(Zn)
金めっき(K24など)鮮やかで光沢のある純粋な黄金色金(Au)

真鍮めっきは、その金色に近い色合いから、古くから**「代用金めっき(だいきんめっき)」**として装飾目的に利用されてきました。

 ・色合いの調整:

  真鍮めっきは、めっき浴に含まれる銅と亜鉛の比率を調整することで、色味を黄色っぽくしたり(亜鉛多め)、赤みがかったり(銅多め)と変化させることができます。

  特に銅の比率を高めたものは、より本物の金に近い色合いになるため**「代用金めっき」**として区別されることもあります。

 ・純金めっきとの決定的な違い:

  真鍮めっき銅と亜鉛の合金です。時間が経つと空気中の水分や酸素と反応して**変色(錆びや緑青)**しやすい性質があります。そのため、変色防止のためにクリア塗装(クリヤー)が施されることが一般的です。

 ・金めっきは**金(Au)**であり、変色や錆びに非常に強いという特性があります。

つまり、**「金色」**を出すための安価な選択肢として真鍮めっきが用いられますが、純金メッキとは成分も色味も異なります。

金色のめっき各種.jpg

※サンコーインダストリー様 資料引用

 今回は、コスト的に「有色クロメート」めっきになりました・・・

 (純粋な金色というよりは、少し緑がかった黄色〜金色に見えます)



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