錆びに強い十字穴付き六角フランジねじ各種

最近、立て続けて「錆びに強い十字穴付き六角フランジねじ」のお問い合わせがありましたので、こちらでもご紹介いたします!

十字穴付き六角フランジねじは、六角頭に十字穴があり、座金(ワッシャー)が一体化したねじです。

これにより、座金を別途用意する必要がなく、取り付け作業が簡単になります。

特徴

・座金一体型: 座面の陥落防止や緩み止め効果を発揮します。

・工具の選択肢が広い: 六角レンチやプラスドライバーで締め付け可能。

・省スペース設計: 座金不要でコンパクトな取り付けが可能。

主な用途

・事務機器家電製品の組み立て

・自動車部品機械設備の固定

・エアコンの室外機など、頻繁に取り外しが必要な場所

材質は鉄(三価クロメート処理)が一般的ですが、ステンレス製もあります。

十字穴付き六角フランジねじ各種.jpg


最近よく聞くご要望として、

・屋外に使用するので「ドブ」めっき等、錆に強いのがいい

・ステンレスだと磁石につかないため、作業性から「鉄製」がいい

といったものです。

直近で出たものは下記の

【(+-)フランジ小ネジ】

[材質] 鋼(SWCH10R等)、ステンレス(SUSXM7等)
[機械的性質] 鋼製4.8相当、ステンレス製A2-50相当

【頭部の特徴】[(+-)フランジ]
十字穴もマイナス溝も付いた六角形の下部にフランジと呼ばれるツバが付いた頭部形状。
スパナでもプラスドライバーでもマイナスドライバーでも使用出来るうえに、フランジが付いているため相手材への接地面積が大きくなり緩み止め効果が期待できる。
圧造(ヘッダー)により頭部を成形するため、頭上部には凹みが出来、六角の角は少し丸みが出来る。
マイナス溝がかぶっている分、通常の十字穴よりプラスドライバーへの喰いつきは少し甘くなる。
また、マイナス溝は切削加工によるものではなく、圧造加工によるものだが、頭部の縁まで切れているうえに一定方向になっている。

(+-)フランジ小ネジ.jpg

※サンコーインダストリー様 資料引用


※こちらで「ドブ」めっき(鉄製)が出ましたが、ねじ径はM6以上じゃないとメッキ被膜厚さの関係でできないとのことです。(M5以下はドブめっきは不可)

こちらの商品で、鉄製で錆に強いのだと「ジオメット」になります!

ジオメットめっきは、金属表面に亜鉛フレークとアルミフレークを積層し、無機バインダーで結合することで防錆効果を発揮する表面処理技術です。
従来の亜鉛めっきとは異なり、完全クロムフリーで環境負荷が少ないのが特徴です。

特徴

・高い防錆性能: 耐塩水噴霧性や耐熱性に優れ、過酷な環境下でも長期間の防錆効果を維持。

・水素脆性のリスクなし: 電気亜鉛めっきと異なり、水素脆性の心配がないため、強度が求められる部品にも適用可能。

・異種金属接触腐食の防止: アルミとのガルバニック腐食を抑制し、異種金属の組み合わせでも耐食性を確保。

・薄膜でねじ嵌合に適応: 通常膜厚は約8μmで、ボルトやナットの嵌合性を損なわずに防錆効果を発揮。

【めっきを学ぶ#10】ジオメット処理



ドブめっき(溶融亜鉛めっき)ジオメットめっきは、どちらも防錆を目的とした表面処理ですが、処理方法や特性が異なります。

主な違い

項目ドブめっきジオメットめっき
処理方法溶融亜鉛の中に部品を浸漬亜鉛・アルミフレークを塗布し焼き付け
膜厚厚い(50~100μm)薄い(約8~12μm)
防錆性能高いが、表面が粗くなる高耐食性(塩水噴霧試験で1500時間以上)
水素脆性影響あり影響なし
環境負荷六価クロムを含む場合あり完全クロムフリー
用途建築・土木、屋外構造物自動車部品、精密機械

選び方

・屋外での耐久性を重視するならドブめっき

・精密な嵌合や環境負荷の低減を考えるならジオメットめっき

ジオメットめっきは、近年の環境規制に適応した処理として注目されています。









やはり、できれば屋外で使用するなら「ステンレス製」がいいかと思います! 

 【(+)フランジ小ねじ】

こちらの商品だとメッキは一般的な「三価ホワイト」等になってしまうため、ステンレスぐらいしか錆びに強そうなのはなかったです。

(+)フランジ小ねじ.jpg






最後は、「Sタイプ+六角フランジ」です!

【Sタイプ+六角フランジ】

Sタイプねじは、ねじ部の断面が三角形(おむすび形状)になっているセルフタッピングねじの一種です。
通常の小ねじと互換性があり抜き取っためねじに小ねじをねじ込むことが可能なのが特徴です

特徴

・セルフタッピング機能: ねじ込むことでめねじを形成し、強固な締結が可能。

・ねじ部の断面が三角形: これにより、締結時のトルクが低減し、作業性が向上。

・小ねじとの互換性: Sタイプねじを使用した後でも、小ねじをねじ込むことができる。

主な用途

・電気機器・精密機器の組み立て

・自動車部品・住宅設備の締結

・金属・樹脂・鋳物など、多様な材料への適用

Sタイプねじは、締結強度を確保しつつ、作業性を向上させるために設計されています。
特に、繰り返し使用するねじ穴に適しているため、メンテナンスが必要な部品にも向いています。

Sタイプ+六角フランジ.jpg

こちらの商品では「ジオメット」もありますが、M5径だと「ダクロ」めっきになります。

ダクロめっき(ダクロタイズド処理)は、亜鉛フレークと六価クロムを含む処理液に部品を浸漬し、約300℃で焼き付け乾燥することで形成される防錆処理です。

特徴

・高い防錆性能: 塩害に強く、電気亜鉛めっきよりも優れた耐食性を持つ。

・水素脆性のリスクなし: 電気亜鉛めっきと異なり、水素脆性の心配がない。

・均一な付着性: 形状が複雑な部品にも均一に処理できる。

・耐熱性が高い: 高温環境下でも性能を維持

ダクロめっきは六価クロムを含むため、環境規制(RoHS指令、REACH規制)に適合していません。
一方、ジオメットめっき完全クロムフリーで、環境負荷が低い代替技術として普及しています。

ダクロめっき(ダクロタイズド処理)ドブめっき(溶融亜鉛めっき)は、どちらも防錆を目的とした表面処理ですが、処理方法や特性が異なります。

主な違い

項目ダクロめっきドブめっき
処理方法亜鉛フレークと六価クロムを含む処理液に浸漬し、約300℃で焼き付け乾燥溶融亜鉛の中に部品を浸漬
膜厚薄い(5~15μm)厚い(50~100μm)
防錆性能高いが、酸性環境には弱い優れた耐食性(屋外環境に強い)
水素脆性影響なし影響あり
環境負荷六価クロムを含むため、環境規制に適合しない六価クロムを含まないが、亜鉛消費量が多い
用途自動車部品、精密機械建築・土木、屋外構造物

選び方

・屋外での耐久性を重視するならドブめっき

・精密な嵌合や薄膜での防錆を考えるならダクロめっき

ダクロめっきは、特に塩害環境での耐久性を求める場面で活躍しますが、環境規制の影響でジオメットめっきへの移行が進んでいます。








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